プロとアマ

日曜日は『播州地酒ひの』さんで奥播磨の会、水曜日は『海月食堂』で敬士郎さんの料理を堪能する会と、出不精には珍しく立て続け。 蔵の方からは「大吟醸でも、一通り食べた後でなおかつ美味しく呑んで頂けるように作っています」と説明があった。逆に言えば…

引越お知らせ

はてなダイアリーからはてなブログへと「お引っ越し」。 同じマンションで階を移るようなものだと思いますが、念の為。

月は出ねども満月〜備後・播州の旅(二)

翌朝もうんざりするような曇天。ホテルから笠岡駅まで歩き、福山に出て福塩線に乗り換え。そこから数駅、至極のどやかな風景の中を走って、神辺で降りる。 大都市・福山を引き合いに出すまでもなく、駅前からして鄙びた田舎町。いくら何もしないための旅とは…

カブトガニとわたし〜備後・播州の旅(一)〜

久々の旅ながら、行き先は金沢ではなかった。嫌いになったのでも飽きたのでもなく、何にも考えずひたすらぼーっとするには、取り立てて観光名所や馴染みの店がない街の方が都合がよかった。 と書いた後で所期するところは充分達せられたと続けると、なんだか…

師匠傘寿

MuogOTのシャルキュトリの会、海月食堂とピエールのコラボの会、初めて行った中華のcuisineなどで美味しい料理に沢山出会った(それにしても、出不精の人間にしてはイベント参加が続いた)。本も珍しく小説をよく読んだ。 とはいう個人的に煮詰…

螢の火

職場から家まで歩いていて、途中の宇治川の河原に蛍が飛んでいるのを見つけた。初めは一匹しかいなかった、というより見つけられなかったけれど、しばらく眺め入っているうちに、少しずつ数が増えていく。水の流れる音と相俟っていかにも涼しげ。リズムがあ…

神も仏もある世界

古本市などで四天王寺には割合行くけど、天王寺公園の方は随分久しぶり。花博の跡地が「天しば」なる施設に改装されていた(のを初めて知ったくらいのご無沙汰)。名前の通り芝生が長く伸びているだけで、へんにアトラクションなど置かなかったのが気持ちい…

草木虫魚

連休の最終日、絶好の天候なので・・・朝から水槽掃除。水が冷たい時分だと、温度調整にかなり気を遣っても、ショックで☆になる危険がある。今くらいが丁度いいのである。 せっかく外気温水温に神経質にならなくていいのだから、水を全部掻い出して、砂利も…

なんとか四月決算。

久々に『播州地酒ひの』で呑む。なかなか席が取れず、二ヶ月ぶりくらいになるはず。もっとも人気店に当日の夕方に思い立って電話する有様だから、これは当方が悪い。ともあれ親分とゆっくりお話出来て、愉しかった。中トロのヅケと中トロのシーチキン仕立(…

遠雷

四月の文楽は呂太夫さんの襲名興行。『菅原伝授』『曽根崎心中』と、統領株の演目が並ぶ。昼夜続けての見物はとかく堪えるし、また『曾根崎』にはあまり魅力を感じない。というわけで、昼の部の『菅原』を観に行った。 「茶筅酒」の段に感銘を受けた。と取り…

稲荷の横のホルモン屋

最近美味しく食べたもの。◎『中畑商店』の「モツ焼き」・・・なぜか大阪の立ち飲み屋で横になった客から聞いた。「あんた神戸に住んでて知らんのか」風のものいいにキッとなってかえって行くまいと思っていたところ、お馴染み『いたぎ家』アニーのアップした…

いつか来た道

『いたぎ家』ご一家(お父様・お母様・アニー・アニヨメー・タク)でお客をした。お父様は肉より魚がお好きと聞いて、当日の朝(一時半にお招きしている)東山の市場に行くと、これがまあ、かっすかすのしっけしけ。前々日の強風が祟ったらしい。言ふてもか…

戦慄の料理書

久々の読書記録。 ○秋草俊一郎編訳『ナボコフの塊 エッセイ集1921-1975』(作品社)・・・書評、とか『ロリータ』関係とか、主題で分類されている。ごく平俗な意味で面白いのはソヴィエト作家への痛烈、というより猛烈な悪罵のところ。百パーセントナボコフ…

水源を尋ねて桃源郷に至る

いつものように長峰霊園下へ湧き水を汲みに行くと、水が涸れていた。枯渇の危機は何度かあったけど(「逃げ水の記」ご参照ください)、なんとか保ってきたのに・・・。 といつものように早手回しに暗澹とするこちらを余所目に運転手兼ボディガード兼レンジャ…

怪人の紅 皇帝の青

老眼が進んで、しょっちゅう眼鏡をかけたり外したり。これがまことに煩わしいので遠近両用の眼鏡を作った。これでもう少しは本が読めるようになるかしらん。一週間後が愉しみである。 三宮に出たついで、とスマートフォンの機種変更にも行ったところ、三時間…

牛と蛸と美少年

職場菜園の青ネギが大豊作。で、家で鴨すきをした。清酒と薄口醤油の割り下にちょっぴり蜂蜜を落とす。卵は用いず、柚子をしぼったり針柚子をのせたり粉山椒をふったりして愉しむ。翌日は鴨のあぶらと肉汁がこびりついた鍋でうどんを炒める。 一人で抱き身一…

狐が鼻をつまむ

テリー・イーグルトン『悪とはなにか テロ、大量殺戮、無差別殺人-理性を超えた「人間の罪業」を解き明かす』(前田和男訳、ビジネス社)悪とはなにか作者: テリー・イーグルトン,前田和男出版社/メーカー: ビジネス社発売日: 2016/12/22メディア: 単行本(…

立春大吉

知らないうちに孫が生まれていた。 若い者同士で狭いとこに閉じ込めていたこちらに落ち度はあると申せ、こともあろうに武士の家にて不義、親の大恩忘れし淫奔【いたずら】は畜生も同然、天罰喰らふが道理ぢや、と擲り出してしまえば「袖萩祭文」となるが、こ…

雪をたづねて三千里〜金沢

だいぶ遅れましたが、自分のための心覚えという必要があるので載せる次第です。 三泊したのは初めて。やはりこれくらいでないと、ゆったりした心持ちで過ごせない。もっとも金沢を最初に訪れたのだったら、あそこを見ようこの店に行こうと欲張って結局は慌た…

沙翁道中膝栗毛

「極私的ヘーゲル&沙翁まつり」が続いている。年末年始は仕事柄用事が多くなるので、遅々として進まないというのが実情。ま、目新しい情報を、しかもすかすか気味にしか盛り込んでない新書を読み飛ばしてるんじゃないから、焦らず乱さず読み続けようと思う…

寒中稽古

金沢の旅行記もまとめないうちに、パーティーとなってしまった。以前書いたように、同僚の結婚祝賀会を拙宅で行おうという企画である。正客の夫婦二人に、同じく同僚が六人。主人側は鯨馬と執事役の空弾二人。都合十人の宴で、近頃お客をしていない主人とし…

嵐の前の・・・

これまたFBつながりで、なんと中学校時代の友人とも再会することができた。京大を出て、今は脳神経科医。で、今は研修というか休暇というか、ま武者修行中ですな、それでヨーロッパに長期滞在中。偶々日本に帰っている、と連絡があったから元町で昼食。 せっ…

師弟交歓?

年の瀬、ユーキちゃんと『田ぶち』へ。三十手前の人間をつかまえてちゃん呼ばわりも無礼な話である。が、元教え子なので主観的にはどうしてもこうなってしまう。 そんな旧師(そんな立派なものではない)の思いをよそに、いい男に成長していたのが嬉しかった…

年の瀬怒り日記

一月に友人の結婚祝賀会をする。会場は拙宅なので、当然料理も出す。これが『いたぎ家』ブラザーズとかをお招きするんだったら完全にこちらの趣味でハードな献立を組めるんだけど(ぜんぶ発酵食品のコースとかね)、今回の会は若い女性も多いからそうもゆか…

「謎は解けた」のか?

「読書にいそしむ」と言った翌日に、FFⅩⅤが発売になることを失念しておりました。コアなゲーマーではないけど、会社勤めの身でRPGをしていると結構プライベートの時間を喰われてしまう。またこの新作が、オープンワールドという作りになっていて、シナ…

中食評判

このところちっとも書物のうわさを伺っておりませんが、十一月はたまたま休日に出る用事が多く、実際なかなか本が読めなかった。 展覧会はふたつ。一つ目は国立国際美術館『アカデミア美術館蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』。ま、当方にとっては『…

(お)こぼれ話

『播州地酒ひの』七周年の御祝い・・・だったらこちらがする方になるが、ひの御大が常連客を東加古川の焼肉『京城苑』に招待してくださった。すさまじい太っ腹である(体型のことを言うに非ず)。ここは佐賀の黒毛和牛の雌、しかも赤身を専門とする店。同じ…

菱岡さんと久足さん〜双魚書房通信員外 菱岡憲司『小津久足の文事』

菱岡憲司さんの『小津久足の文事』(ぺりかん社、5400円)が出て、これが実にいい本である。どうあっても双魚書房通信に取り上げるべし、と思っていたところ、飯倉洋一氏の忘却散人ブログで紹介されていた。順番を競うものではないのだが(いや、やっぱ…

噺家・墓・莫迦

桂吉弥落語会於羽曳野。前座は桂弥っこさんで「子ほめ」(会場が保育園だからでしょう)。吉弥さんは「蛇含草」と「餅屋問答」。「蛇含草」の演出にひとつ新しいギャグが入っていた。「餅屋問答」(江戸落語だと「こんにゃく問答」)は初めてナマで聞いた。…

国策の提言

こういうのは早い者勝ちだから、思いついた時点で書くことにする(ひょっとしたら山藤章二さんあたりが既に書いてるかもしれない)。トランプ氏とドゥテルテ氏を早急に対談させるのである。 開始早々、「うるせえ、この垂直バーコード野郎」とか「黙れ土人め…

巨星とスター

○最相葉月『星新一 1001話をつくった人』(新潮社)……を(今頃になって)読み、それをきっかけに星新一も何冊か読み返した。日本中津々浦々の小学生と同じようにこちらも熱狂的なファンの一人だった。勢いのあまりエッセイ集にも手を出した。『進化した…

プロの秋 アマの秋

松本行史さんの弁当箱を買った。胡桃材、拭漆の三段重ね。少しく贅沢な買い物ながら、丁寧に使えばいくらでももつとのこと。丁寧に使うこととする。中年の弁当としてはやや大ぶりだが、行事ごとやお客をした時のお重に使えそうである。木目の華麗な欅とは異…

収奪祭と収穫祭

友人の誕生日祝いで大阪へ向かう途中、スマートフォンの警報が鳴り出す。宇治川商店街の端にある公営住宅の前を歩いている時だった。無論鳥取の地震に係るもの。商店街とおっつかっつの年代物のビルなので、みしみしと音を立てて揺れ出すのに総毛立つ思い。…

月は照れども

豆名月、を口実に呑む。口実などなくても呑むけど、やっぱり風雅の看板を立てておいたほうがゆったりした気分で呑める。 アテはもちろん枝豆。はしりの時分に比べると、莢などはだいぶ枯れてみすぼらしい感じになってきている。でもこれくらいのほうが豆の香…

久々の味

明日は休みというのに三宮へ出御あそばしませず、スーパーで買い出しを済ませていそいそと家に帰る。別に恋女房が待ってるわけではない。週末にあった四天王寺と天神さんの古本まつりでの買い物が段ボールで届くのである。多少重たくても気張って持って帰る…

先人の二冊

ニッパチが貧寒の月というのは商売人の目から見てのことで、金を払ってものを食べに行く立場からすれば九月こそ貧寒の月というにふさわしい。少なくとも最上の月でないことは確かである。蒸し暑さは八月よりもむしろひどいし、枝豆や秋刀魚だってまだまだ走…

母のちから

『いたぎ家』に行くとブラザーズのおかあさまが来てらした、というかこの日は多分いらっしゃるだろうと推測していったのだが。残念ながらおとうさまはお疲れで休んでいるとのことだったが、おかあさまだけでも会えてよかった。ぼくはお二人が大好きなのであ…

真説・豊後 湯のたび(四)

朝食は洋風でと頼んでおいた。 早朝、さすがに名物の霧は出ていないものの、虫の声が包むような中、露天風呂に浸かって、汗あぶらを流したところに膳が運ばれる。○フレッシュトマトのジュース から始まり、 ○くみ出しチーズ(ま、ヨーグルトのようなもの) ○…

真説・豊後 湯のたび(三)

大分の夜は続く。(つづく) いや続かんのであった。教えてもらったバー(たいへん感じのよいマスター一人でやっている)でバーボンをゆっくり飲んでいると、ワカモノのグループがどやどやと入ってきたので退散。ジャングル公園たらいう、風俗街の真ん中にあ…

真説・豊後 湯のたび(二)

大分二日目。ビュッフェの朝食を済ませて、最上階にある展望浴場へ。別府湾を正面に見る大浴場で、朝日を反射して目に眩しいほどの海を見ながらとっぷり湯に浸かる。浸かりながら別府の他の温泉に行くか大分に戻って市内を歩くかを思案する。どうせ残りの七…

真説・豊後 湯のたび(一)

遅めの夏の休みには大分に行く、そう話したら「また焼き肉おごってもらえるんですか」ということばが返ってきた。そういやそういうこともあったわい、と大分にこれははじめて遊んだ時の記事を探してみたら、六年前のことだった。ずいぶんのお見限りと見るか…

ひとりの宴

お盆休みは満喫なさったでしょうか。独り身の鯨馬は、家族持ちが一斉に休暇でいなくなった職場に一人残り、しこしこ仕事をしておりました。静かでほの暗い(節電および暑苦しいので照明は間引いていた)職場はことのほか作業の効率が上がるもの。一年中盆休…

遠花火

花火見物に誘われていたけど、会場までの雑踏・湿熱、それに終わった後の食べもん屋の混雑・・・と考えるだけでげんなりして、キャンセル。家で音だけ聞きながら、のんびり過ごした。 缶ビールふと開けさすや遠花火この日の夕食は、○空心菜とニンニクとエビ…

仙薬

薬は滅多にのむことがない。高熱が出ても(これも滅多に出ないけど)じっとこらえるだけである。例外は花粉が飛ぶ時期の抗アレルギー薬くらいか。 それくらい縁遠い人間だったので、五苓散なる漢方を服用したときはほんとにびっくりした。友人が二日酔いの防…

水、水、水

第一部 或る喪失 早朝から水槽のメンテナンス。グッピーはこのところやたらと数を増やしているが(冬はあんまり子どもを生まない)、ビーシュリンプが激減していたことが分かってしょげかえる。せっかく稚エビも孵化してたのになあ。水温が高くなっていたの…

官能小説

我々二人が入ったときは、店の子はひとり、これがなかなかの手さばきで、しかも手を動かしながら間断なく口も動かす。こちらがだらしなく口を開けてるところで目の前に、鮮紅色と桃色が濡れ濡れと展開される。思わず生唾を呑み込んだ。 という艶にして快美な…

夏の食卓

酷熱甚し。せめては夕餉の膳の上にだに涼風呼び込まむ。○新蓴菜の山葵酢・・・山葵くらいは本物使いましょう。もちろんキリキリ冷やしておく。 ○空豆・・・名残の時期だが、まだ緑濃く綺麗な豆だった。 ○ずいきの酢味噌・・・これもちべたーくして食べる。 ○…

等伯的世界

職場でずっと隣席の浪々女は「淡路へ行かれよ」と言う。これは「三連休は天気良さそうやし、どっか行こうかな」という当方のつぶやきに答えたもの。 行き申す。と返事して、翌日高速バスに乗った。 一度出張でなら来たことはあるが、南あわじに遊ぶのは初め…

北にはひとつ星

なにせ一年半ぶりだから、そろりそろりと調子を戻すつもりで完全なる「既知との遭遇」の金沢一泊二日。読者諸氏にはお馴染みの繰り返しの話ばかり。噺家の芸があるでなし、どうで不要不急のブログですので、ご用とお急ぎの向きはどうぞお読み遊ばしませぬよ…

新茶でGO!!

連日遊び歩いてる訳ではありません。弁当も含め、飯はきちんと作っとります。 昨日の夕飯。 ○天ぷら(鱚と掻き揚げ。初めは普通に揚げるつもりだったけど、たまたま生の桜海老があったので、新茶と掻き揚げ。鱚のほうも衣にふんだんに新茶を混ぜた。ほろ苦い…