昼読夜読

 《マラソン》二日目。極上の晴天なので散歩がてら買い物に行く。職場へ向かう道の途中に桐の木があり、この日見ると花を付けていた。綺麗だが、こんな青空の下で見るとなんだか間が抜けている。次の雨までは保たないかな。


 この日読んだ本。エドウィン・コーリイ『日本核武装計画』(角川書店※いいなあ、この無茶苦茶な発想。故・瀬戸川猛資さんが絶賛してたのもわかる)、クエンティン・スキナー『思想史とはなにか』(岩波書店※今頃なんだといわれても仕方ないが、スキナーやその盟友J. G. A. Pocockのヒストリオグラフィーを勉強しはじめたところ)、C.M.スキナー『花の神話と伝説』(八坂書房※「スキナー」で検索してたらたまたまひっかかった。題名通りの内容。樹木なのでコーフンする。「人は何故大樹の陰に寄るのか」参照)、アントニイ・バージェス『ナポレオン交響曲』(早川書房※面白い、としか言いようがない)、ヴィンフリート・フロイント『冒険のバロック』(法政大学出版局バロック文化大全ともいうべき本。いっぱいメモをとった)、『漁洋夜譚』(中国清代の詩人・王漁洋の著した奇譚集)、関容子『中村勘三郎楽屋ばなし』(文藝春秋※中身だけでなく、役者の話し言葉が素敵)、吉村昭『私の文学漂流』(新潮文庫)。

 この日の夕飯。浅蜊と豌豆と豆腐の清湯。なまり節と胡瓜の黄身酢がけ。鶏皮と茄子の味噌煮。

 この日はムソルグスキー『ボリス・ゴドノフ』(トリノ・レージョ歌劇場)を聴いた。