書かない言い訳。

  まだ寒の戻りはあるだろうけど、春一番も吹いたことだし、そろそろ冬の食材を整理しておかねばと思い立って、白味噌の汁を作る。

  出汁は昆布のみ。具は粟麩と菜の花。煮えたところで丹念にアクをとる。食べるときには、汁でゆるくといた辛子を具の上にかける。

  菜の花はほんのちょびっとしか入れないので、残りは浅蜊のむき身と・・・普段なら辛子和えにするところだが、今日は天ぷら。これ、残ったら翌朝丼にしてもいいだろうなあと思いつつ全部平らげてしまう。

  出汁をとったあとの昆布は細切りにして、豚バラの薄切りと胡麻油で炒め、酒・醤油・味醂・唐辛子で味付け。

  呑みながら、最近双魚書房通信を更新してないぞ、とふと思う。ネットで書評されてるみなさん、よく次から次へと本を見つけてくるものだ。書評というのは、こちらにとってはかなりエネルギーを使う仕事(?趣味か)なので、それに見合う新刊本にめぐりあうことはそうそう無いように思えるのだが、ま、これは怠惰の言い訳ですな。近々ジュンク堂にいって獲物を渉猟せねば。やっぱりパソコンの画面で見てるだけでは、ブツの真価は分からない。もっとも手にとってこれはと思った本でも、外れは少なくないのだけど。そういう時はホントに金(と時間)を返せ!と叫びたくなる、あるいは呑みながらだと、実際にそういう台詞をうっそりと口にする。

  古本はまだ面白いものが見つかるのですがね。先日も神戸古書会館で開かれた即売会に、仕事の昼休みを利用してかけつけたところ、ゴーティエの『キャピテン・フラカス』(岩波文庫上中下)や、『エーコの読みと深読み』、モームの自伝、それにマルセル・レイモンの『ボードレールからシュルレアリスムまで』(の原書)などがかなり安く入手できた。

  そんなん、全然掘り出しでも珍品でもないやん、という声もあるだろうが、いいのである。今ここでこの本とめぐりあったことが縁だと最近は考えて、安らかにお買い上げになっているのである。

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