梅雨明け?

  とも聞かないが、それにしても七夕も過ぎたというのに、今年は蝉の鳴き声が少ないように思えるのだけど、気のせいか。

  久々に元町を歩くと、商店街の中の映画館で今月からアンゲロプロスの特集が始まるようである。三時間四時間の長丁場、盛夏の中もつかどうか、自信はあるとはいえないものの、これだけまとめて観る機会はないだろう。5プロ券を買うことにする。

  さらに商店街をぶらぶら。今月は古本を買わないぞ、と心に決めていたが、アーケードでは「健全な街づくり」だかなんだか、脂っぽい中学生とひまをもてあましたようなオッサンオバハンが隊列を組み、あまっさえブーカブーカと吹奏楽の音も高らかに行進している。

  まったく健全ではないね、と舌打ちして近くの古本やに飛び込み、時間をつぶすことにしたところ、収穫多し。エドマンド・ウィルソンの批評集(The Triple ThinkersとThe wonud and the Bowの一冊本、これはフランク・カーモードの序文が読みたくて買った)、オックスフォード版十八世紀英文学史(C.S.ルイスやノースラップ・フライ、マージョリー・H・ニコルソン、それにアーサー・O・ラヴジョイも執筆している)、フィリップ・ジュリアン(『世紀末の夢』の著者)の『オスカー・ワイルド』など。全部板東古書店の出品。どうやらその方面の研究者が亡くなったらしく、イギリス演劇関係の研究書がまとまって出てましたよ。


  そのままぶらぶら三宮まで出て、ジュンク堂をのぞいてみるとバルベー・ドールヴィー『デ・トゥーシュの騎士』が出ている(中条省平訳、ちくま文庫)。文庫新訳らしい。オビに「プルーストが愛した幻の傑作」とある。プルースト好きとしては見逃せないわい。それにさきほどの古本やで、ジャン・ゴビノーのLes Pleiades(の文庫版)も買ったことだし、保守反動(ワタシが保守反動というわけではない)・浪漫派(ワタシが浪漫派というわけでもない)・澁澤龍彦の推奨本、という筋からも見逃せない。わくわく。


  この日は活け蛸をもとめ、刺身・酢の物・天ぷら・パスタ(トマトソース)で散々愉しみましたが、どうも冷酒を過ごしたようで、詳しい報告は省略させていただきます。

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