天のくらげ

 人並みにみなとこうべ海上花火大会を見て参りました。わざわざ席料を払うのもばかばかしいから、新港突堤まで歩いた、というだけの話だが。

 連れは三人。むろん全員浴衣である。歩いたら汗だくになるかなと予想していたものの、海からの風がおやみなく吹き通って、快適快適。倉庫の間からたっぷり花火を堪能した。大輪があがると周囲から「ジワ」がくる。途中、どうみても場つなぎにしか思えない花火が、自棄をおこしたような、突き抜けて明るく振る舞ってるような感じで半端にあがるのが愛嬌である。

 三宮に戻って、居酒屋でだらーり。帯のせいか、ビールがキツく、焼酎をちびちびやっていたので、そんなに酔わない。よって、家に戻って本を読む。山のほん足下にあるマンションでも、夜風はクーラーを不要とするくらいに吹いていた。


 今かぞえてみると、この記事でちょうど200番目となる。山をなすほどの塵ではないが、それでも地面に芽吹きくらいの盛り上がりを認めていただけたら幸いである。