男蝶 女蝶

 昨日は友人りょうの誕生日祝い。最近ドラゴンクエストⅩにハマっているというので、りょうが使っている魔法使いの画像を職場近くの洋菓子屋に持っていって、バースデイケーキの上に描いてもらうように交渉してきた。

 「難しそうですねえ」といわれていたから出来を心配していたけど、箱を開けて見ると、実に巧く描けている。ちゃんと魔法使いの持つ雷の杖もそれとわかる。りょうは大喜び。よかった。

 二時半くらいまで遊んで帰る。(鯨飲馬読子としては)やけに早いご帰館、これは前々日に羽目を外して朝まで呑んでしまい、この日は文字通り一睡もせずに仕事をしていたためである。もちろんシャワーを浴びてベッドに倒れ込んだ瞬間に眠りに落ちていた。

 それでも昼前には起きて、録っていた中村勘九郎の『鏡獅子』と、中村歌昇がこんぴら歌舞伎で襲名公演をした時のドキュメンタリーを見る。

 小姓弥生の衣装で出た勘九郎の顔が父勘三郎にそっくりなのにまずびっくりする。踊りは・・・門外漢だからどこまでの技倆なのか、判定しがたいが、「馴染むはお茶よ」や「散りくるわ散りくるわ」のくだりでの愛嬌といったらない。丈があるので、時々足の長さが着物の上からもあらわになって具合がわるいように感じたが。逆に獅子になってからの舞台は勇壮豪宕、ぱっと姿をきめた時のかっこよさにしびれてしまう。

 種太郎改メ歌昇丈のほうは、演芸番組ではないので芝居自体の映像はほとんど無い。一度金丸座に行ってみたいなあ。

 それにしても、どちらかといえばごつい顔をした勘九郎が白塗りすると妙に艶っぽく見えて、逆に素顔はどきっとするくらい妖艶な美青年の歌昇が顔を作ると男っぽくなるのは不思議なものである。中村屋播磨屋の、これが芸風の違いというものだろうか。


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