言語時評2013

○同僚と三宮の居酒屋に入ろうとした時のこと。ドアを開けても誰も出て来ない。呼び鈴を鳴らしてもしーんとしている。全席個室のつくりなので、客のざわめきは響いているけれど、人の姿が見えない。諦めて出ようとしたときに、おそろしく不機嫌な顔をした若い男が登場。「二人だが」と告げると、これまたおそろしくとげとげしい声で「店員の手が足りなくてお待たせするかもしれません」。「ってどれくらい?」「十分や十五分は平気で」。あ、平気なのね。


○これはだいぶん前の話になるが、米軍基地の移設をめぐって、特に名を秘すA倍首相(著作権筒井康隆)の、たしか記者会見での発言。
「私は昨日、米軍に対して、(移設のことを)強い調子で…」と一瞬絶妙といえる間をおいて、
「お願いしました」。
とっさにこういうことばづかいが出来るんだから、よほどエスプリに富んだ人物と思われる。頼もしい限り。


 という調子で続けていきたいのだが、本気でやり出すと、こちらの精神が荒廃しきってしまうのではないか、という恐怖もある。その点、あの苛烈辛辣な『ファッケル』を出し続けたカール・クラウスはやはり、どういう意味でも只者ではない。


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