オシャカになりました。

 日曜日は拙宅にて忘年会。客は孫悟空猪八戒沙悟浄、そして三蔵法師のみなさま。

 わたくしは金角?牛魔王?イエイエ、衆生済度、つまり料理酒の世話に走り回っていたから、もちろんのこと大恩教主お釈迦様という役回りであります。

 メインの鍋はハタ。これは扱うのが初めてかな。脂ぎっているけど、でも魚だからしつこくない。身はもちろんながら、アラの部分がぬるぬるしこしこして実によろしい。昆布出汁と鶏ガラスープを半々にしたところ、眼を剥くようなうまさになってしまった。贅沢だが、多分昆布出汁だけだとハタの匂いが強くなりすぎてたような気がする。

 酒肴は以下の如し。

○柿膾…これは当ブログでも何度も登場してるはず。柿・大根・人参(京人参がのぞましい)を細打ちにし、柿には味醂をかけまわし、大根・人参は塩もみして水分をしぼりきっておく。調味は酢・味醂、ほんのちょっぴりの薄口醤油。白胡麻もまぜる。これは次の胡麻和えと重ならないように、切りごま。
○芹の和え物…芹は湯がいてしぼっておく。黒胡麻は軽く炒ったあと、ねっちりするまで擂る。浅蜊を少量の酒で蒸して身だけを取り出す(汁はもちろんとっておく)。薄揚げは少し焼き目が付く程度に炙って細切り。以上を味噌・辛子・煮切り酒・味醂、そして浅蜊の蒸し汁少々で和える。西遊記連からは取り立ててお褒めの言葉を頂戴しなかったが(凡夫まことに度し難し)、いちばんよく出来たひと品だった。
○土手焼き…皆様ご存じ、すじ肉とこんにゃくの白味噌煮込み、一工夫として酒粕も投入。圧力鍋で少々手抜きしたが、これはやっぱりことことストーブの上で煮込むのがよろしいようで。
○イカ刺しの海胆たまご載せ…海胆たまごとは卵黄の醤油漬けなり。「晩秋(?)の宴」でもいちど書いております。
○なまこ酢…ちょっぴりお正月気分。柚子の絞り汁をたっぷりかけるのがウチの流儀です。あとはおきまり通り、大根おろし・青葱・七味、ポン酢で調味する。

 「とりあえずビール」で乾杯ののち、酒に移行。「李白」生原酒と「真澄」純米、それに「角右衛門」というラインナップ。鍋を引いてからはお持たせの明太子やら赤カブ漬けやらカマンベールやらでわいわい(ぎゃあぎゃあ?)と呑む。

 やっぱり酒はみんなで呑むべかりけり、ですな。

 もっともお釈迦さんからして酔っ払ってるくらいだから、この面々が仏果を得るのは当分先のはなしとなりそうである。

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