正月日記

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。本年も毒にも薬にもならぬブログながら、御高読のほどお願い申し上げます。

十二月三十日 
昼 カレーうどん ※午前中で掃除、昼からは東山市場で買い出し。
夜 IZARRAでの恒例忘年会。一応「スーパー・シャンパン・パーティー」とは名が付いてるが要するに常連客と店の人での忘年会。従業員H嬢とは久々。相変わらずお美しい。隣の客に「サミシイ連」を立ち上げようともちかけられた。「今年、恋女房が出来ましたゆえに」と丁重にお断りする。いつもなら朝までシェフと呑むのだが、今年は早くも三時半にて切り上げ。もっともその後三軒回って結局朝の九時半まで呑んだのであるが。

十二月三十一日
朝 前記の有様なれば、朝は存在せず。
昼 二日酔いにて存在せず。それでも一応煮炊きものはしてるのだから、われながらえらいものである。 ※ミカン一つは食べた。
夕 さすがに腹が減って、五時に蕎麦。例年、天ぷら蕎麦だったのだが、今年は活けの才巻が買えなかったので、鴨南蛮に変更。やはり鴨南蛮だと、つゆは関東風の鰹と醤油が効いた濃い目、葱も上方の目の覚めるような青いやわらかいやつでなくて、白ネギをさらしたのがあう。食後ぬるめの風呂にゆっくりつかって、一眠りしたあと、酒。「三笠屋」の焼き通し蒲鉾の板わさ(山葵はけちらずに、きちんとおろす)とナマコ酢と鯛の子と菜の花の煮たので。某国営放送(おや、国営ではありませんでしたっけ)のバカ騒ぎはむろん見ず。どうせ一冊では終わらないだろうと思いながら、いしいひさいちのDaunaghts Booksを見ながら。案の定十何冊を読み上げてしまう。エッセイの東海林さだお・川柳の時実新子・四コマ漫画いしいひさいちは、いってみたらキリスト・孔子・釈迦みたいなものであるから、俗人にさからうすべはないのである。

一月一日
朝 三十日の深酒が祟ったせいか、大晦日から元旦にかけては杯をそこまで重ねず。おかげで朝は意外と早くぱっちり起床。ごまめ(三十分はかけて炒りあげたのに、酒・醤油・酢のタレを投入して一煮立ちで火を止める。だから、さらっさらの仕上がり)・すぐき・三笠屋の蒲鉾・からすみで酒。このわたと焼き海苔と広島菜で炊きたての飯をかるく一膳。からすみの焼いたので茶漬けを一膳。
昼 朝酒のあと、また一寝入りしてから、お茶。濃茶を薄く点てて(といっても茶道の心得はなし。ササラで引っかき回すだけのこと)、はなびら餅を食べる。風呂に入ってから今度はコーヒー(最近人気のゲイシャという銘柄。甘くて花やか)で焼き菓子をつまむ。
夕 というのは、『いたぎ家』昼酒営業に顔を出したかったという事情があるから。店に着くころにはびゅうびゅうと粉雪が舞ってそれはそれは昼酒向きの天候であった。熱燗をぐびりぐびりやってるうちに、おなじみのメンバーが集まってくる。が、わしはここでおいとま。
夜 というのは、吉例の『彦六』元日夜酒(夜酒は当り前か)に行く都合があったから。『彦六』さんでも、いつもの面子で杯を傾けながらのんびりと話す。そのあとは、これも吉例で三軒飲み屋を回って天地晦冥、とは大げさでそこまで酒に弱くないのが癪の種だが、ま、ともかく鮨を食った後、がぶがぶ呑んだってこってす。

一月二日
朝 ぐっすり。
昼 厳密には昼過ぎだな。この日はどうせ外に出るつもりがなかったので、というのもおかしな理屈ながら、昼も夜も兼ねて呑むつもりで、昼過ぎから鍋。これも吉例で、比内地鶏の鍋(水炊きにあらず)。いつもながら、地鶏の出汁をたっぷり吸った芹・牛蒡・椎茸が何より旨い。鍋だけだと飽きるので、干し口子や鮒鮓を合間に摘む。

三日は出勤。ここまでで呑んだのは『初孫』を中心に酒が二升とビールが三リットル。弱くなったものであります。

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