久々に『小猿』で食事。移転後、初の見参となる。いつも思いついて電話しては一杯で断られていたのだが、ＧＷ明けの平日なら大丈夫かな、とこの日は予約なしに飛びこんでみたら、果たして席が空いていた。
料理は以下の如し。
○先付 胡麻豆腐
○前菜 生湯葉木の芽味噌、浅蜊と蕗の白和え、一寸豆、鯛のなれずし（粽仕立て）、蛍烏賊、葉山葵お浸し
※八つ橋を模した器。五月→かきつばた→伊勢物語東下り、という趣向。そういえば箸枕も鯉のぼりの形をしたものだった。
○椀 油目、筍、こごみ
○造り 剣先烏賊、鯛、生海胆、甘海老、穴子焼き霜
○焼き物 真魚鰹塩焼き
○強肴 神戸牛温しゃぶ
○炊き合わせ 新小芋、南瓜、三度豆、茄子、飛竜頭
○酢の物 毛蟹
○食事 穴子飯、汁、香の物
○菓子 トマトのシャーベット※もっとしっとりしてたほうがよかったかな。
酒は『雁木』『写楽』など。
変わらず、外連味のまったくない、ご主人の人柄そのまんまの料理だった。油目に真魚鰹、穴子と当方の特に好む魚がそろったのもよかった。
さて愉しく飲み食いしてると、暇人には珍しく着電。『いたぎ家』兄（当方の呼び方ではＴｕｇｇｙ’ｓ アニー）からのお誘いだった。連休中の昼酒イベントを終えて、この日は店は休み。飲み直しませんか、ということであるらしい。愛妻じゅんちゃんも来るとのこと。旨いもの食ってる最中の、大好きな二人からのお誘いである。これを受けずしてなんとしょう。『小猿』ご主人山野さんに挨拶して店を出た瞬間、エレベーターの壁にアタマをどんどん打ち付けたくなるくらいに嬉しい（打ち付けなかったけど）。今日はツイてるなあ。
アニー夫妻とは近くの中華料理屋へ。さすがに腹はいっぱいだったが、何くれとなくつまみながらビールを呑み、わしゃわしゃしゃべっていると、時間の経つのを忘れてしまう。こちらは明日から連休に入るので、別に朝まで飲んでても一向不都合はないけれど、昼酒イベント中、店を早じまいしてあちこちに出没しては深更まで飲んでたらしいアニーには気の毒。というわけで、かたみに袖をしぼりつつここでお別れ。
で、こちらは朝まで飲んだ。これも大切な友人である張竜と一緒（拙ブログ「大雪の日に」参照）。共通に知ってるお店のお祝いということで、シャンパンだのハイボールだのを痛飲してたのであります。張竜もなかなか忙しいヒトなので、最近はこんなけじっくり語り合いながら飲むこともなかった。「座りしょんべんして馬鹿になっちまう」（©古今亭志ん朝師匠）くらいに愉快な時間を過ごせた。嗚呼「今日は何たる吉日ぞや」（©桂米朝師匠）。
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