久々に「K」に呑む。店主が幾分愛想良くなっているように感じられたのは、まあ、こちらが鈍磨しただけなのかもしれないが、あこうの骨蒸しや(これだけでも満腹してしまう)アスパラの天ぷらを美味しく頂いた。
「K」より一週間ほど前、これまた久々の「Y」でも小鮎の南蛮漬けや鮑と蓴菜の酢の物を楽しんだ。どちらも腰掛けの割烹という感じがいい。いいが、しかしなんでこういう形態のお店って、肴としてのお椀を出してないんだろうか。鮒鮓も穴子の山葵和えも焼き鳥も板わさも、そりゃー酒には合いますがね。日本酒に限って言えば、吸い物で呑むのがいちばん旨い、と思う。少なくともいちばん飽きずに呑み続けられるのは間違いない。飽きるまで呑まなくてもいいのであるが。
吸い物くらいウチでできる・・・というのは実際にそれで呑もうとしたことのない人間の発想であって、出汁を引いて、具の下ごしらえ、お椀を温めていいタイミングで清汁を張って、食卓に運んで、となると結構な手間なのである。
大抵の店では、酒の後の食事として、いろんな味噌汁だとか麺類とか、汁物の種類を揃えているのだから、お椀が出来ないはずはないだろう。いろんな出汁といろんな季節の種を用意した「吸い物屋」があれば、通い詰めるのに。
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