味噌カツの曙

 昨日お客をした。

 なんだか年中お客をしている家のようだが、引っ越ししたてはこんなもの。

 前の二回は洋風の献立だった。しかしこれはいわばアウェーの試合で、毎日作るのは和食のみ。しかも今回のお客様は30半ば〜40の男三人、かつそのうちの二人はメタボリックの疑いあり。

 というわけでカロリーをおさえた和食中心の組み立てでいってみた。献立は以下の通り。

?春の炊き合わせ(蕗、筍、鯛の子、蕨)
?笹身と三つ葉のわさび和え
?菜の花と烏賊の芥子酢味噌和え
?ごま豆腐と絹さやのあんかけ
?蛸と豌豆入りの茶碗蒸し
?浅蜊と豌豆の炒め物
?鯖のつくりときずし(茗荷と胡瓜の細打ちを添えて。鯖は湊川の東山市場で仕入れた。よくいく魚やが「つくりにしたらうなるで」と保証してくれたモノ。たしかに身がよくいかっており、絶品でありました)
?煮豚と蒸しキャベツ(明石のいかなごの魚醤をかけて食べる)
?鰯の酢漬け(さらし葱)
?真鴨のロースト(アスパラガスとたらの芽を添えて)
?葉わさびのおひたし
?焼き穴子
?空豆塩茹で

四人で一升半とワイン二本。この成績ではとても鯨飲とはいえない。

もっともその後三宮に繰り出して朝八時まで飲んだので、こちらでいちおう責は果たしたことにしておく。最後は元町の「やよい軒」で味噌カツ定食を相手に中ジョッキを4杯。なんのことはない、メタボリック予備軍はこちらでありました。


今日は楽しみにしていたアンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリン・リサイタル(西宮の県立芸術文化センター)。オールブラームスのプログラム。ムターのヴァイオリンはいうまでもなくすばらしかったが(とくにダイナミクッスの付け方)、ランバート・オルキスのピアノもよい(リズムが鋭角的)。アンコールで五曲も弾いてくれた。