2024-01-01から1年間の記事一覧

去年の枝折

去年同様、花見は三度。初めは板宿『Calme』主催で、月見山『南天』の心づくしの弁当が出た。二度目は飲みグループの持ち寄り会、そして自宅での一人花見と、図らずも毎回異なる趣向となった。 暇人には珍しくそれ以外にもお誘いが多く、ために今回は(も?…

memento dentis

歯を抜かれた。当人としてはついに、という感じ。左下の親知らず(半分横倒しになって出ている)が度々うずいていたのをほったらかしていたところ、昨年末にはどうしようもなくなって、口腔外科に紹介された。 親知らずの一本前の臼歯の根もイカれてるので二…

脳みそ吸うたろか

『Ronronnement』の前田シェフから「ベキャスが入手できそうです」と一報有り。ベキャス、すなわち山鴫にお目にかかるのは実に八年ぶりとなる。フランスでも年々狩猟が厳しくなってきており、スコットランドからの輸入が主となっているそう。それくらい貴重…

狐の一人舞

令和四年は全面中止となったのだから、数年来の習慣というには当たらない。当たらないがしかし、昨年のえんぶりがじつに愉しかったため(拙ブログ「岡目の一目~えんぶり復活(3)」参照)、仕事の都合で行けなくなったのには(予算も休みも組んでいたのに!…

戦前の旅

今回は二冊収穫がありました。 ★市河晴子『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』(高遠弘美編、素粒社)・・・跳ね踊るような文章がいい。戦前(しかも満州事変後)でもこんな闊達な旅行出来てたんだなあ。発掘してくれた編者に感謝。★岡田温司『キリストと性 西洋…

祖母・正司歌江のこと

行き来が絶えて、もう三十年近くにはなるだろうか。逝去のこともYahoo!ニュースで知ったくらいだから。ともあれ由縁ある者のひとりとして、思い出せることを書き付けておく。 若い頃に出来た娘が当方の母親で、その後に別の男性と結婚したから、要するに私生…

彼の『神学大全』~双魚書房通信(19) 鹿島茂『書評家人生』

書評本を読むのは人生の一大悦楽だが、無論本に善し悪しはある。でも見分けるのは簡単。風呂場に持ち込む気になるかどうか。これはその気にならない方がいい書評本なのである。スマホでもメモ帳でもいいけど、どんどん読みたい本が出て来て情報を控えておく…

甲辰

本年もよろしくお願いします。 吉例狂歌二首 甲辰元旦 朝日さす富士の高嶺に千歳ふる松のきのえだつる来鳴くらむ 梁山泊元旦 たくましき背なは九紋のりうりうと仁義を辰るをとこ一匹