2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

中食評判

このところちっとも書物のうわさを伺っておりませんが、十一月はたまたま休日に出る用事が多く、実際なかなか本が読めなかった。 展覧会はふたつ。一つ目は国立国際美術館『アカデミア美術館蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』。ま、当方にとっては『…

(お)こぼれ話

『播州地酒ひの』七周年の御祝い・・・だったらこちらがする方になるが、ひの御大が常連客を東加古川の焼肉『京城苑』に招待してくださった。すさまじい太っ腹である(体型のことを言うに非ず)。ここは佐賀の黒毛和牛の雌、しかも赤身を専門とする店。同じ…

菱岡さんと久足さん〜双魚書房通信員外 菱岡憲司『小津久足の文事』

菱岡憲司さんの『小津久足の文事』(ぺりかん社、5400円)が出て、これが実にいい本である。どうあっても双魚書房通信に取り上げるべし、と思っていたところ、飯倉洋一氏の忘却散人ブログで紹介されていた。順番を競うものではないのだが(いや、やっぱ…

噺家・墓・莫迦

桂吉弥落語会於羽曳野。前座は桂弥っこさんで「子ほめ」(会場が保育園だからでしょう)。吉弥さんは「蛇含草」と「餅屋問答」。「蛇含草」の演出にひとつ新しいギャグが入っていた。「餅屋問答」(江戸落語だと「こんにゃく問答」)は初めてナマで聞いた。…

国策の提言

こういうのは早い者勝ちだから、思いついた時点で書くことにする(ひょっとしたら山藤章二さんあたりが既に書いてるかもしれない)。トランプ氏とドゥテルテ氏を早急に対談させるのである。 開始早々、「うるせえ、この垂直バーコード野郎」とか「黙れ土人め…

巨星とスター

○最相葉月『星新一 1001話をつくった人』(新潮社)……を(今頃になって)読み、それをきっかけに星新一も何冊か読み返した。日本中津々浦々の小学生と同じようにこちらも熱狂的なファンの一人だった。勢いのあまりエッセイ集にも手を出した。『進化した…

プロの秋 アマの秋

松本行史さんの弁当箱を買った。胡桃材、拭漆の三段重ね。少しく贅沢な買い物ながら、丁寧に使えばいくらでももつとのこと。丁寧に使うこととする。中年の弁当としてはやや大ぶりだが、行事ごとやお客をした時のお重に使えそうである。木目の華麗な欅とは異…