2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

俳諧無茶修行・坤

わが子を先の釜の生茹で 燕 糟糠は粉物好きの夕餉かな 燕 *名オ一雑。前句の修羅場を、うどんを茹でる家庭団欒とした。糟糠は粉物好きの夕餉かな 燕 亭主は知らぬ通帳ひらく 碧 *名オ二雑。糟糠の妻は粉物で倹約しつつ、内証ゆたか。師匠が丸く収めた場の…

俳諧無茶修行・乾

昨年十二月、大学(院)時代の師匠のお宅で先輩方と歌仙(ただしくは半歌仙)を巻いたことはこのブログでも書いた(「連句百鬼夜行」)。その記事の最後にも載せた拙句を、年賀状にお礼かたがた書き添えたところ、師匠が脇を付けて下さった。以後、PCメイ…

時には散漫に。

仕事帰りにジムに行くつもりだったが、ふと気が変わって、同僚湘泉子、参甫子とともに東淀川「とりや 圓」に向かう。ここも考えてみれば半年ぶりだった。 焼き鳥は相変わらず旨かった。この日は蝦夷鹿のローストでシェリー(オロロソ)を呑んだのと、最後の…

献立の作り方

ふだん晩の食事に米粒の類は食べないが、「食べない主義(?)なのである」となっては窮屈なわけで、たまには酒を入れずに文字通りの晩「飯」にすることがある。あまり無いことなので、そういう時には気合いを入れて「ご飯のおかず」を作る。スーパーでぶつ…

天守にひびく旋律は・・・

鏡花は鍾愛の作家で、連休の時などに彼の長篇を寝そべって読むのは無上の快楽ともいえるくらいだが、今まで戯曲にはあまり馴染んでいなかった。これは読むのではなく観るほう。古い映画の『夜叉ケ池』(玉三郎と加藤剛?)くらいか。だもので、先日テレビで…

稚鮎二尾

今回のお客は友人一家(ゼミの後輩とその夫、子ども二人)。準備しながらふと思ったのだが、子ども相手に料理するのは今回が初めてなんですな。とはいえ、買い物してる時はあんまり意識してなかったので、いきおいいつものように酒の肴っぽい品が多くなった…

革新おでんと保守てっちり

まる。と元町で痛飲す。 入ったのはおでん屋。醤油味ではなく白だしで炊いたというおでんの味はまずまず。主人の神経質な感じはあまりおでんになじまないように思う。 まあそれでも久々にまる。と語れてよかった。 初めはまる。が経営するオンライン英会話ス…

町にすむひと

テレビで京都の杉本家の半年を撮ったドキュメンタリーを見た。ここは四条通から南に一本下がった綾小路通に面する、京都でも指折りの町屋(古いだけでなくまた大きい)である。 中心は杉本家に伝わる「歳中覚」という、年中行事のしきたりを綴った冊子(寛政…

古典的空想

話題にはよく出るけれど、そしてそのためになんだか知った気にはなっているけれど、実際にはお目にかかったことがないものがある。たとえば「小股の切れ上がった」という言い回し。たとえばアメリカ人が話すアメリカン・ジョーク(もっともこれは当方がアメ…

冬眠明け

「準備その一」としながら、「その二」を書く前に正月休みも終わってしまいました。 ここ五年ほど、携帯で『献立日記』をつけているが、年末から三が日の分はまったく書けていない。その補いもかねて思い出すと・・・ 【十二月三十日】仕事納め。昼は弁当(…