2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

魚恋はば魚あやむるこころ

めりはりのきいた梅雨だ。土砂降りかと思えば翌日は朝から晴天だったりする。 蒸し暑くても雨降りよりはましだ、と水槽の掃除をすることにした。魚は食べるだけではなく、実は鑑賞するのも好き(ブログ表紙の熱帯魚はそういう意味合いなのです)。 ガラス表…

あるバーの話

煎茶で烏賊を炒めてみた。 烏賊はあおり烏賊。一口大よりやや大ぶりにきって、味がのりやすいように切り込みを入れて、酒をふりかけておく。足は別に使う。 鷹の爪・生姜のうすぎりをいれた油を熱し(茶の香りを消さないように、ごま油は避ける)、煙が出た…

他流試合

蒸し暑い。 芸のない書き出しだが仕方ない。こんな日は焼き鳥食って元気を出すに限る。寒くって乾燥していても焼き鳥なのだが。 仕事のあと、東淀川の「圓」に出張。この日は鴨がとくに旨かった。酒は「辨天娘」の槽(ふな)汲み・荒ばしり。玉色に薄く濁っ…

雨夜の品定め

呑み友達三人を拙宅に招いた。 誕生日に多機能ホットプレートをプレゼントしてくれたので、今回はそれをつかってのジンギスカン鍋。 「超稀少!」と銘打った北海道産ラム肩ロースはいささかの臭みもなく、いくらでも食べられる。サイドメニューはシーザーサ…

梅雨じたく

朝から快晴。休みだが早起きして洗濯機は回しづめ。シーツも布団カバーも中敷きも全部洗ってしまう。 昼からは元町で買い物。例のごとく海文堂に寄ってみると、こんどは(記事「もとぶら」に既述)「ロシナンテ」という古本屋の「蔵書一挙放出」セールなるも…

美食の不幸

生まれた大阪もけっして水はいいところではないが、神戸に来て、水道水のあまりのあまりさにびっくりした。さいわい灘区に住んでいたので、少し探すと湧き水が見つかった。まさに「六甲のおいしい水」。兵庫区に越してきた今も、一月に一度は、大学の後輩に…

たまには短く

週末は出張で、福島県郡山市に行っていた。関西とはまず植生がちがう。楡や欅や樺の木が多く、こんもりもっさりした楠が中心の神戸と比べると、町の感じがずいぶんすっきりしている。 駅前の繁華街を抜けたところに安積国造神社がある。幕末の儒者安積艮斎は…

文武両道

神戸は、紅茶の消費量が日本一多い街だそうな。紅茶好きとしては慶賀に堪えないところである。 「鯨飲」とタイトルにはうたっているが、酒と同じくらいのお茶好き。紅茶だけでなく日本茶もふだんづかいのほうじ茶、食事用の玄米茶、もちろん煎茶、時間がある…