2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

玉にはきず

三連休の前日、同僚と阪急京都線・淡路駅の『千成寿司』に向かう。お目当ての蝦蛄が無かったのを微瑕として楽しく呑み、かつ食らいたり。アテは以下の如し。 胡瓜醤油漬け、鱸、丹後鳥貝造り(生)、蒸し鮑(徳島産と長崎産を一切れづつ)・鮑肝、このわた、…

幸福の探求

筒井康隆さんの『漂流 本から本へ』(朝日新聞)は、かなり反響をよんだ連載だった。こちらも本好きとして毎回楽しみにしていた。自分が知らない名作を教えてもらうという実利的な側面もむろんあるけれど、一冊一冊の本の内容が過去、とりわけ少年時代の記憶…

神は細部に宿り給う

用事を済ませて三宮から家に帰るさ、入ってみた料理屋がちょっといける所だった。 目板鰈の造り、雲丹とろろ、チーズの味噌漬、アスパラの天ぷらで呑んだあと、骨蒸しを頼んだところ、出てきたのは大鉢からなおはみ出そうな鰆の頭。顔つきは獰悪である。身は…

文庫の本分

老舗をほめるのは藝がないともいえるけれど、今月の岩波文庫のラインナップは見事というしかない。早速三宮のジュンク堂におもむいて、『柳宗元詩選』『幸福の探求』『失われた時を求めて2』を買う。(ボルヘス『七つの夜』は単行本で持っている。) 柳宗元…

そして鯨飲馬読。

《マラソン》三日目。朝から無性にポーの小説が読みたくなり、創元推理文庫の『ポオ小説全集』に淫する。くたびれると、アンドラーシュ・シフのバッハ(ライプツィヒバッハ音楽祭)を聴く。「アルンハイムの地所」を読んで、そういえばあの本にポーについて…

昼読夜読

《マラソン》二日目。極上の晴天なので散歩がてら買い物に行く。職場へ向かう道の途中に桐の木があり、この日見ると花を付けていた。綺麗だが、こんな青空の下で見るとなんだか間が抜けている。次の雨までは保たないかな。 この日読んだ本。エドウィン・コー…

晴読雨読

四連休は久々だったけど、今回は旅行せず、家にこもると決めていた。 録画したまま見てない番組や積ん読の本などを「滞貨一掃」するつもりなのだ。 手始めはテーヌの『英国文学史 古典主義時代』(白水社)。何かにつけ自国フランスを持ち上げるフランス中華…

人はなぜ大樹の陰によるのか

日曜日、元教え子のまる。夫妻と三宮で昼食。しばらくぶりにタイ料理『バーンタイ』に入った。汗をかきながら烏賊の炒めたのや海老の春巻などを食べる。そのあとは『マリアージュ・フレール』でお茶。お互いの仕事のことなどを話す。奥様は今度『アタック2…

パスタから漢詩へ

職場がえりにのぞいたスーパーで「生タリアテッレ」なるものを発見。旨そうなので買って帰る。一日目はオリーヴ油に大量のパセリ、パルミジャーノ。二回目は(四食入り)槍烏賊と浅蜊を軽く煮たトマトソースで和える。 旨い。旨いけど、も一つ「決まった!」…