2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

走る宗匠

帰宅の途中、いつものスーパーをのぞいてみると、未知の深海生物のような、宇宙からの侵略者の切れ端のようなブキミな物体を発見。店員のおっちゃんにきいてみると「真鱈の真子、煮付けが旨い」と教えてくれた(ここは魚売場が充実しているのである)。 真鱈…

最後の授業

次のブログ記事のタイトルは「最後の授業」でしょう、とある人に言われた。癪に障るが、他にいいものも思いつかないので、これで行きます。 指導教官ではないが、長くお世話になった先生が大学を定年で退官されるのである。土曜日に最終講義があった。講義題…

詩人の伝記

最近、必要があって日本史・世界史の通史をずっと読んでいる。通史を横から見るための入門書や研究書を手に取ることもある。面白いものもあればつまらないものもあるのはもちろん他のジャンルの本と一緒。 ただ、上出来の一冊に出会ったときの喜びは同じくら…

鋭さとしなやかさの二重唱―『サイード音楽評論1・2』〜双魚書房通信(13)〜

サイードがみずからピアノを弾く、筋金入りの音楽好きという一面を持っていたことはよく知られているが、邦訳が少なかったせいか、これまであまりその方面からの評価をきいたことが、少なくとも評者にはなかった。 この上下二冊も、題名にあと一工夫が欲しか…

無頼侍

『六代目三遊亭圓生全集上下』DVD二十四枚組というものすごい買い物をしてしまった。やっぱりCDの音だけでは妙味が分からないからなあ。 『浮世風呂』『三十石』などで、音曲のうまさに舌を巻き、上方ことばと江戸ことばの巧緻極まる使い分けを存分に愉…