2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

駅中の楽園〜金沢?〜

以前呑んだことのあるスナックの感じが良かったので、まずはそちらに向かう。地図を見ても迷う男がこういうときは足に任せると、ぴたりとその店についてしまうのだから不思議なものである。 当然ながらボトルは流れてしまっているが、すぐに「神戸から来た、…

川沿いの壺中天〜金沢?〜

花粉症なのだが、これまで飲み薬は用いたことがなかった。そのせいだろう、家を出るときに飲んでみると、なるほどくしゃみも鼻水も目のかゆみを嘘のようにぴたりと止まり、おかげで上上吉の旅のすべり出しといいたいところだが、効果覿面なのは副作用もおな…

この気まぐれな暴君

先日テレビで、海洋冒険家の白石康次郎氏が語っていた。ドビュッシーの交響詩『海』が好きだという氏がその理由としてあげていたのは、「海は冷たくきまぐれで残酷な存在だと示している」ということだった。 明治から昭和にかけての作家・幸田露伴に、「水の…

シフのベートーヴェン

アンドラーシュ・シフのリサイタルを聞いた。プログラムはベートーヴェンのピアノソナタ3曲(op109ホ長調、110変イ長調、111ハ短調)。 この3曲にop101イ長調、op106変ロ長調「ハンマークラヴィーア」を加えたベートーヴェンの後期ソナタ群は、数あるピア…

ペンよく人を誅殺す 〜双魚書房通信②〜

『罵倒文学史 19世紀フランス作家の噂の真相』(アンヌ・ボケル、エティエンヌ・ケルン/石橋正孝訳/東洋書林) 《十九世紀の中葉から二十世紀初めにかけてのフランス文壇の消息を、人物関係に光を当てて活写した文学史。》 うーん。これではイカニモ読み…

ひな料理

独身男に桃の節句は関係ないというなかれ。少なくとも飲み食いという観点からする限り、私見ではひな祭りは端午の節句に優ること数等、というよりお話にならないのである。五月五日ときいて連想される食べ物などない・・・・といいたいが、まあ柏餅があるの…