2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

処女王VS海賊王

一月も経っていないのに金沢を再訪したのは、大好きな『いたぎ家』ブラザーズ&嫁、これまた大好きな友人の芒男(ボーダン、と呼んでください)をお呼びして、拙宅で食事会をする、そのための食材を仕入れに近江町市場へ出かけたわけである。ここまで走り回…

ある種族への鎮魂歌〜双魚書房通信(15)

富士川義之著『ある文人学者の肖像―評伝・富士川英郎』 名声ある父親について筆をとるのは、どうも息子より娘のほうが多いようである。森茉莉、幸田文、萩原葉子、室生朝子と女流ではこれだけの名がすぐにあがるけど、繰り返し偉大な父親の伝記をものした息…

山のこなたにけむるもの

日曜日は『いたぎ家』「昼酒の会」にて「浪乃音」をばたっぷりいただき、翌日は『播州地酒ひの』で取り混ぜてたっぷりと呑んだ。日野さんもブログで書かれているが、「獺祭」の桜井社長が隣で呑んでいた。関西ではへえーてなもんであるが、剣菱を超える石数…

遅咲き 金沢、食べ・歩き(4)

さて最終日は朝から兼六園へ。 もう二桁におよぶくらいこの町を訪れているにもかかわらず、まだ随一のこの観光名所に入ったことが無かった。 わお。 というのは自分の偏屈ぶりに呆れているのではなくて、いともあっさり行く気になったことである。前日見た白…

老妓競艶 金沢、食べ・歩き(3)

陶然としたまま卯辰山を下って、東茶屋街近くの宇多須神社、菅原神社にお参り。さてなんぼなんでも腹が減ってきたが、茶屋街の中の店はどこも大混雑だろうし、さあどうしましょ。と思っているところに、「手打ち蕎麦」の看板を見つけて、案内通りに坂道を登…

姫神さまの御かんばせ 金沢、食べ・歩き(2)

旅の二日目は、我ながらよく歩いた。ホテルのある竪町から片町まで出て、香林坊をまっすぐ北に、近江町市場まで。ここで朝食ををとろうと、宿では何も食べずに出たのだったが、のぞんでいたような、煮ざかなやお浸しなどで食べさせる定食を出してるところは…