なんとか四月決算。

 久々に『播州地酒ひの』で呑む。なかなか席が取れず、二ヶ月ぶりくらいになるはず。もっとも人気店に当日の夕方に思い立って電話する有様だから、これは当方が悪い。ともあれ親分とゆっくりお話出来て、愉しかった。中トロのヅケと中トロのシーチキン仕立(!)が旨かった。その後は前田シェフ最終日となる『アードベックハイボールバー』へ。半年程の客でもやっぱりいっぱいに思い出があって淋しい。大サービスで出してくれた鴨のしっとりした肉質と塩梅の良さに余計さみしくなる。普段しないことだが、前田シェフと奥さんと並んで写真を撮った。

 さ、四月の本の報告もしときましょう。身辺多忙にて、今回も又、じっくり紹介する暇がない。我ながら嫌になるが、ま、こんな書名の羅列でもないよかマシさ、と言い聞かせながら記す。

○『池澤夏樹の旅地図』(世界文化社
富士川英郎『詩の双生児 朔太郎と犀星』(小澤書店)
○竹本源太夫・鶴澤藤蔵『文楽の家』(雄山閣出版)
○橋本功・八木橋宏勇『聖書と比喩 メタファで旧約聖書の世界を知る』(慶應義塾大学出版会)
清瀬卓・澤井茂夫訳『カルダーノ自伝』(海鳴社
○工藤庸子『評伝スタール夫人と近代ヨーロッパ  フランス革命とナポレオン独裁を生きぬいた自由主義の母』(東京大学出版会
○飯田操『ガーデニングとイギリス人   「園芸大国」はいかにしてつくられたか』(大修館書店)
○ラウラ・レプリ『書物の夢、印刷の旅 ルネサンス期出版文化の富と虚栄』(青土社
○内村和至『異形の念仏行者 もうひとつの日本精神史』(青土社
伊藤大輔, 加須屋誠『治天のまなざし、王朝美の再構築  鎌倉・南北朝時代 』(「天皇の美術史」2、吉川弘文館
○イジー・クラトフヴィル『約束』(阿部賢一河出書房新社
深沢七郎『言わなければよかったのに日記』(中公文庫)
新井素子『チグリスとユーフラテス』(集英社
ロルカ『ニューヨークの詩人』(鼓直訳、福武文庫)
○棚橋光男『後白河法皇』(講談社選書メチエ
飯倉洋一上田秋成 絆としての文芸』(大阪大学出版会)

 松岡和子訳のちくま文庫シェイクスピア全集』通読キャンペーン(?)は『ペリクリーズ』。これは初読ながら、人気があるの分かるなあ。恩人の娘を殺害する小(?)悪党夫妻が歌舞伎めいて面白い。

 グラシアンの『エル・クリティコン』はまだ読了せず。ものすごい大冊なので、一度途切れるとなかなか復帰しにくい。
 新井素子さんの、同じく大冊『チグリスとユーフラテス』のパワーに圧倒された。長篇的想像力というか。これに刺戟されて、山田正紀『宝石泥棒』も何十年ぶり(!)かで読み返す。これもやはり雄大かつ緻密な想像力の傑作。昔はSF好きだったんだなあ。
【ランキングに参加しています。下記バナーをぽちっ。とクリックしていただけると嬉しう存じます!!】
にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村