2014-01-01から1年間の記事一覧

大雪の日に。

今日は友人が検査を受けに行く。神も仏も、信じてはいないが。そして、神や仏がいるとすれば、祈りに応えてくれるような存在ではないのだろうけれど。それでもこういう時、できるのはただ祈って待つことだけだ。

鹿、樽にのる

チャリネの宣伝ではありません。『いたぎ家』での「春鹿」イベントに参加してきました。差し入れとして六甲の湧き水をタンク一つ分持参。バスに乗ろうかとも思ったが、テロリストに間違われる危険なきにしもあらず。タクシーで参上。開始の一時を少し回って…

鴨、ねぎにのる

友達が「誕生日だから何か食わせろ」と言うので、『河内鴨 田ぶち』に連れて行った。この日はすき焼きのコース(冬はなべ物のコースのみ)。 なんの店か知らせていなかったけど、先付に鴨の身を入れた茶わん蒸しが出たからこれでわかるかな、と思っていたと…

狐、馬にのる

「日本の行事食年間」、第二弾は初午(二月初めの午の日)。 その前に節分があるのでは、と言われそうだが、炒り豆(かじるだけ)に塩鰯(焼くだけ)では料理にならない。巻き寿司、あれなら干瓢と高野豆腐と干し椎茸を炊いて、卵と穴子を焼いて、三つ葉をゆ…

さんまは目黒 ししは芦屋

前日の酔いをふるい落とすように、すり生姜をたっぷり入れたあんかけうどんをすすって身支度。この日(一月三十一日)は大学の先輩・綺翁さんのお宅で連句の会があるのだ。 といっても興行は二時からなので、兵庫区の拙宅から先輩がお住まいの芦屋まで行くの…

大愚に似たり

学者馬鹿ということばはもちろん悪口だけれど、「人非人っ」とか「悪魔っ」とか「フセインっ(ブッシュっ、かな?)」とかいったののしりと違ってほのかに愛情が込められている。動物園で珍獣を見るような気分なんでしょうなあ。 丸谷才一がなんども紹介して…

神戸村

拙宅で新年会。お客様は五名。三年ぶりという人もいるのでこちらも気合いを入れて湊川は東山市場に仕入れに行く。献立は以下の如し。○鳥鍋=コーチンや比内といったいわゆる銘柄鶏ではないけど、四百日かけて育てたとかいうだけあって肉はぷりぷりしてて、ガ…

画中に動くものあり〜ターナー展

茫漠と広がる外界は、ある枠で切り取られることで美的存在として人の認識対象となる。これを逆にいうと、枠を嵌めない世界は無限の混沌に過ぎない。世界のありとあらゆる文化表現の中でもとりわけその枠の規制力(偏奇さ?)が強いと思われる漢詩に関心を寄…

双つ鍋

所用で三宮ジュンク堂へ。今日は買い物の日ではないが、岩波文庫版文語訳聖書など、面白そうな新刊がやはりたくさん見つかったのでメモして帰る。中学向け学習参考書の棚の前ではものすごーく深刻な表情の夫婦がぶつぶついいながら選んでいる。こんな親だと…

すべる宗匠

前回書いたとおりでいくと、今日は小豆粥を食べる日に当たる(『東都歳時記』には「貴賤今朝小豆粥を食す。」とある)。出勤前に粥を炊くというのも悠長な話だが(雑炊ではないから、もちろん米から炊く)、朝は得意なほうだし、火にかけたあとはほっtらか…

年頭所感、のようなもの

ついに四十路に突入する今年、年齢を考え・・・ずにめいっぱいバカをすることをここに謹んで誓います。 年末年始は世間並みの九連休、三十日のワインパーティー・元旦昼の友人が働いてるバー挨拶、同日夜の六甲「彦六鮨」、二日晩の比内鶏鍋は例年どおり。そ…