高校生のころを思い出す。古典(漢文)の授業の担当だったやたらと眉毛の長いその教師は、『史記』の「項門の会」のくだりを、一切の解説ぬきでひたすら暗唱させ、すらすらといえないようだと丸めた教科書で頭をポカンとやるのだった。 今ならこんな無茶な教…
美しい本である。中に収められた季節ごとの和菓子の写真もさることながら、語られる内容そのものが、美しい。 語り手である山田和市さんは約四百年(!)つづく京の干菓子司「亀屋伊織」の跡取り息子。和市さんのお父様で十七代目に当たるという。 「亀屋伊…
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