雨夜の品定め

  呑み友達三人を拙宅に招いた。
  誕生日に多機能ホットプレートをプレゼントしてくれたので、今回はそれをつかってのジンギスカン鍋。
  「超稀少!」と銘打った北海道産ラム肩ロースはいささかの臭みもなく、いくらでも食べられる。サイドメニューはシーザーサラダとたこのトマト煮、塩蒸ししたアワビのバターソテー、ぬか漬け等々。
  四人で缶ビール6本、缶チューハイ6本、赤ワイン3本はとても《鯨飲》を名乗るには足りない。これは客三人のうち一人が車で来たこと、およびそれ以外の三名が三名とも二日酔いだったことによる。
  「敢闘賞」もしくは「技能賞」というところ。
  酒の量はともかく、夕方四時に開宴して、日付が変わるまでうだうだうだうだしゃべりつづけたのは近来まれにみる長丁場だった。自分たちの酒品はたなにあげて、他人様の飲み方ひいては人品骨柄までをあげつらいこきおろす。
  天下泰平。