冬眠明け

  「準備その一」としながら、「その二」を書く前に正月休みも終わってしまいました。

  ここ五年ほど、携帯で『献立日記』をつけているが、年末から三が日の分はまったく書けていない。その補いもかねて思い出すと・・・

  【十二月三十日】仕事納め。昼は弁当(もやしと豆苗の胡麻和え、高野豆腐含め煮、鯖塩焼き、切り干し大根の三杯酢、きんぴらごぼう)。夜は『紀茂登』(今回はこれ!という品なし)で食事を済ませてから『IZARRA』でシャンパンパーティー。ここも三十日で休みに入るので、残った食材やワインを平らげてしまおう、そのついでにシャンパンもあれこれ飲み比べてみよう、という企画。客は七名。シャンパンだけで十本近くは空けているはず。くたくたに酔って帰る。さすがにどこにも寄らず。
  【十二月三十一日】起きるとひさびさに手応えのある二日酔い。それでも何か食べておかねば、と塩焼きそばをつくり、缶ビールを飲む(この辺りの健闘ぶりを見て頂きたい)。西京漬けやおでんや鍋用のダシなど、正月の準備をある程度して、夕方まで寝る。起きてから三宮の魚料理やへ。冷酒を何杯も呑む。今年最後の(当たり前か)同伴出勤なり。そのまま飲み屋でママの作る年越し蕎麦を食べ、他の飲み屋に移動して飲み直したりしているうちに新年。
  【元旦】昨日の続きで昼過ぎまで呑む。起床は夕方である。いやすがすがしい年明けであります。恒例の『彦六鮓』新年会は欠席し、本を読んだりまたうつらうつらしたりして過ごす。
  【二日】親族六名(親、叔父夫婦、いとこ)を迎える。二日目ではすでにおせちも飽きているだろうと思い、こちらが準備したものは、
・おでん(こんにゃく、大根、玉子のみ。ただしダシは比内鶏のガラをベースに鰹・昆布・干し椎茸をおごっている。決してけっして煮立たせず、火を入れては冷ましの繰り返しで味を染ませている。食べるときは辛子に西京味噌とおでんのダシを溶き合わせたものをかける)
・焼き肴(ぶりの粕漬けと真魚鰹の西京漬け。あとで書く酒屋で仕入れ酒粕がよろしい)
・ポテサラ(サラミを刻み込む。仕上げにトリュフオイルとバルサミコ酢で風味をつける)
ローストポーク(豚バラの塊に塩胡椒はじめ、数種類のハーブやらニンニクやら蜂蜜やらをすりこんで一週間ほど寝かせておいたものを180℃のオーヴンで50分ほど焼く)
・かぶらの塩麹漬け
・チーズと生ハム盛り合わせ(カーサ・ディ・アレクリアで頼んだ)
 これに酒は「菊姫無濾過生原酒」「菊姫山廃純米」「出羽桜純米吟醸」「心楽小鼓」。後二者は古酒。兵庫の知る人ぞ知る《大》酒屋「てらむら」で仕入れたもの。ここにくるといつもあれこれ欲しくなってすごい買い物になってしまう。
 夜は三宮に呑みに出る。振る舞い酒が出るが、さすがに杯がすすまない。それでも呑んでるうちに調子が出て来てボトルを空にしたところで御帰館とあいなった。
  【三日】昼は昨日の残り。夜は比内鶏で鍋。これは去年におなじ。肉が旨いのは当然だが、出汁をたっぷり吸い込んだ白菜と芹がたまらなくよろしい。明日の雑炊&うどんが楽しみである。

・・・と書いてみると呑んだような、でも意外に呑んでないような。ともあれ年賀状を下さった皆様、御返事出来なくてもうしわけないです。

  この間、一番楽しんだのは『蔵出し』と題する桂米朝師の7枚組のDVD。「たちぎれ線香」や「質屋蔵」などの大作を堪能した。色々本も読んだのですが、その感想はまたいずれ。

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