いわしづくし

  中羽の鰯で、見るからにあぶらののったのが二十尾以上はいって158円。秋ですねえ。鰯なんて魚はあんまり新奇な料理にしても旨いはずがないので、次の通り、定番につくって堪能した。

  ①三枚に下ろし、たて塩をした後、酢で〆たもの(身が白くなるほどではだめで、さとくぐらす程度)を細打ちの茗荷・胡瓜、摺生姜で。
  ②塩焼き
  ③香草焼(バジルと塩胡椒で風味をつけ、パン粉とチーズをふってからニンニクの香りを出したオリーヴオイルでソテーする)
  ④梅煮

  グリルで焼くと、みるみるあぶらが滴って受け皿にたまっていく。七輪でボウボウいわせながら焼くとなお旨いんだろうな。マンション住まいでは無理な話だが。

  この日は、あと豚の顔を細く刻んだものを黄ニラ・もやしと塩胡椒で炒めたもの、広島菜漬(牡蠣醤油で漬けてある)、オクラのすり流し。缶ビールと焼酎で。豚の顔と広島菜はいずれも友達のお土産。両方とも天国的に旨い。豚の顔は炒めてもいいが、ゆがいてとろとろになったのを刻んでうどんにぶちこむとこれまた旨い。

  げに物くれる友はよき友かな。