稚鮎二尾

  今回のお客は友人一家(ゼミの後輩とその夫、子ども二人)。準備しながらふと思ったのだが、子ども相手に料理するのは今回が初めてなんですな。とはいえ、買い物してる時はあんまり意識してなかったので、いきおいいつものように酒の肴っぽい品が多くなった。献立は以下の通り。
1 かやくごはん(具はこんにゃく、人参、牛蒡、油揚、鶏肉、干し椎茸。分量はきっちりはかったのだけど、なぜかところどころ米に芯が残っていた)
2 粕汁(具はかやくに同じ。ただし椎茸は生の方。芹の刻んだのをふりかける)
3 焼き豚(塩胡椒の他、蜂蜜をぬりこみ、その上からレモンパウダー、マスタード、チャービル、クミン、オールスパイス、カレーパウダーをまぶす。オーヴンで焼き上げた後、ラズベリーのドレッシングをかけて出します。スパイスはZESTというインド食材(?)店で購入した。自家ブレンドの各種カレーパウダーを売っている一方、賞味期限切れの食品も平気で売っているという、やる気があるんだか無いんだかわかんない、実に愉快な店である)
4 鶏丸と大根、生麩、菜の花の煮物(おでん風。鶏丸は前回同様、レバーを半分混ぜてコクを出している。生麩と菜の花は仕上げ寸前にさっと火を通す程度で)
5 さばきずし(本山葵をはりこみました。酢の〆加減が我ながら絶妙。二時間くらいかな)
6 鳥貝分葱辛子酢味噌和え(鳥貝は半分に切ってさっと酢洗い。酢味噌はうんと辛子を効かせる。酒がすすむ)
7 蕪蒸し(具は焼き穴子、百合根、海老。もちろん上から餡をたっぷりかける。海老は活けの車海老を使用。蕪蒸しを鉢いっぱい作ったのは初めてだったが、蒸し加減はまずまずだった。卵白はもうすこし立てない方がよかったかもしれない)
8 カジョス(これは我が家でお客するときは定番。ワインとローリエ、パセリの茎、ニンニクで煮込んでから、トマト缶を加え、味を付ける。コツは二つで、ハチノスは二回ゆでこぼしてしっかり洗うこと、及びワインは呑んで美味しいものを用いること、である。今回はコート・ボーヌの1993年の飲み残しを使用)
9 飯蛸旨煮(子どもはかみ切れないので苦手にしている、と聞いていたのだが、この時期に飯がたっぷりつまったのが比較的安かったので、誘惑に耐えかねた)
10 車海老塩焼(蕪蒸しの海老に同じ。塩焼きでも充分うまいが、やっぱり車海老は天ぷらにとどめをさしますな)
11 牡蠣と天然占地の味噌グラタン(西京味噌に玉子、味醂、酒、砂糖、生姜の絞り汁をまぜて、湯煎で三十分ほど練ったもの。牡蠣は日生。牡蠣からでたジュースをたっぷり吸い込んだ占地が一番よろしい)
12 こごみ胡麻和え(黒胡麻はねっちりするまで擦り込む。赤味噌と煮きり酒、出汁少々で味付け)
13 蒸し鮑(これも定番。肝をマヨネーズ、柚子胡椒で溶いたものをドレッシングに)

 酒は嘉美心の『冬の月』。という名前だと凛烈たる味わいが想像されますが、実物はもっとたおやかな喉ごしであります。例によって『てらむら』で購入。車を運転するお父さんはお茶で通し、お母さんはようけ呑んではりました。
 御子たちはたいそう機嫌良くぱくぱく食べてくれました。んー、だからといってやはり子どもを作る気にはなりませんが。


※出来ましたらバナークリックをお願いします。
にほんブログ村 料理ブログ 男の料理へ
にほんブログ村


にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村