アーダに首ったけ

 じつはここんところナボコフの『アーダ』(若島正訳)がめっぽう面白く、ずっぽりハマってしまっているのだが、さて書評書けるかなあ。とりあえずは溜まった本を整理しておきます。

 
○松浦弘明『イタリア・ルネサンス美術館』(東京堂出版)・・・ふと思ったが、VRでスクロヴェーニ礼拝堂のジョットを追体験させてくれるプログラムはないものか。
○旅の文化研究書編『楽しむ』(「旅の民俗」シリーズ3、現代書館)
林望『いつも食べたい!』(ちくま文庫
中野三敏『和本の海へ』(岩波新書
シュテファン・ツヴァイクスタンダール』(青柳瑞穂役、新潮文庫
星新一『あれこれ好奇心』(角川書店
嵐山光三郎文人悪妻』(新潮文庫
鹿島茂『かの悪名高き』(筑摩書房)・・・バルザックの小説世界の登場人物みたいなエグい連中ごろごろ。
小倉紀蔵『朝鮮思想全史』(ちくま新書)・・・「霊性」というキーワードがぴんと来ないが、姜在彦『朝鮮儒教の二千年』(講談社学術文庫)と並ぶこのテーマのスタンダードとなるに違いない。辺境こそ正統にこだわるという文明論/精神史的構造が興味深い。
○添谷育志『背教者の肖像 ローマ皇帝ユリアヌスをめぐる言説の探究』(ナカニシヤ出版)・・・書名に惹かれたのだが、なんじゃこれは。
○ダイアン・クック他『心に響く樹々の物語』(日経BPマーケティング)・・・素晴らしい写真集。地球上でいちばん長命な木、なんてのも出て来る。見てると惚(ほう)っとなってくる。
シオドア・スタージョン『「ウィジェット」と「ワジェット」とボフ』(若島正編、「奇想コレクション」、河出書房新社
ローズマリーサリヴァンスターリンの娘 「クレムリンの皇女」スヴェトラーナの生涯 』上下(染谷徹訳、白水社)・・・アメリカに亡命するまでがやはり圧倒的に面白い。家族すら冷酷に使い捨てるスターリンの恐ろしさよ。オソロシイ台詞をひとつ「お前はスターリンではない。この私だってスターリンではないのだ」(父の権力を笠に着る息子にスターリンが発した)。
○ロジェ・グルニエ『書物の宮殿』(宮下志朗訳、岩波書店
○松崎欣一『杉田玄白晩年の世界 『鷧斎日録』を読む』(慶應義塾大学出版会)・・・医師としての収入が結構あるのに驚く。「売れっ子」だったんだろうな。俳句・漢詩も沢山遺している。「紫陽花や五百羅漢の後向」「慾知らぬ人馬鹿らしき師走哉」など、江戸座風の句があるのが面白い。
○ドリンダ・ウートラム『啓蒙』(逸見修二・吉岡亮訳、叢書ウニベルシタス、法政大学出版局
○スティーヴン・マンフォード『哲学がわかる 形而上学』(秋庭剛史・北村直彰訳、岩波書店
○スティーヴン・マンフォード『哲学がわかる 因果性』(塩野直之・谷川卓訳、岩波書店
○トーマス・ピンク『哲学がわかる 自由意志』(戸田剛文他訳、岩波書店
加藤政洋『モダン京都 〈逸楽〉の空間文化誌』(ナカニシヤ出版)
ナサニエル・ホーソーン『ラパチーニの娘 ナサニエル・ホーソーン短編集』(阿野文朗訳、松柏社
鹿島茂『東京時間旅行』(作品社)・・・このテーマの本、あと何冊か出るようである。大阪とか神戸とかでも、ローカリズムに陥らず、こういう書き方で書いてくれた本があるといいのだが。
○エセル・M.マンロー, ロセイ・レイノルズ, サキ『サキの思い出 評伝と短篇』(花輪涼子訳、彩流社)・・・動物好きで悪戯好きで、とサキ自身がクローヴィス(サキの小説のメインキャラクター)そっくり白水社Uブックスで出ている和爾桃子訳のサキ・シリーズには未訳の作品も結構入ってるらしくて楽しみ。なんてったって、小学校以来、こんな作家になりたいなと思っていた、いわば憧れの人だからな。
沓掛良彦『古代西洋万華鏡』(法政大学出版局)・・・京都大学学術出版会の西洋古典叢書から出てる『ギリシア詞華集』の紹介本。著者が何度も何度も繰り返すとおり、詩的価値のある作品はほとんどないけど、その分風俗資料として気軽に楽しめます。
○上野勝之『王朝貴族の葬送儀礼と仏事』(日記で読む日本史10、臨川書店)
○小倉ヒラク『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』(木楽舎)・・・ちゃんと文化人類学してるのが愉快。山口昌男の『文化と両義性』(名著です)やレヴィ=ストロースの名前が出て来るんだから。鮒寿司山口昌男。わはは。
渡辺保『歌舞伎 型の真髄』(KADOKAWA)
○岩崎周一『ハプスブルク帝国』(講談社現代新書

 

 

 

 

 

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