初午プラスワン

 初午の膳の下ごしらえは前日に済ませたおいたというのに、友人の誘いで三宮へ。向こうは誕生日前日。普段「メシ喰わせろ」と強要している相手なので、ここぞとばかりに焼肉をおごらされた。

 で、お稲荷様にゴメンナサイして本日、つまり初午翌日に改めてこしらえる。行事食だから例年と特段変わりはなく、

○稲荷鮨・・・寒いので蒸しずしにした。具は牛蒡・椎茸(以上は煮て)・蓮根(甘酢)。
○若菜辛子和え・・・今回はやや贅沢してまだまだ高い菜の花を使う。稲荷信仰の盛んだった江戸なら当然小松菜。甘味は一切使わず。淡口に調味した出汁に浸して絞ってから、改めて溶き芥子をからめる。
○お煮染め・・・牛蒡・こんにゃく・蓮根・人参・小芋・蕗。濃い目に引いた出汁に酒・淡口で味付け。しっかり煮染めたほうが感じが出る。でもやっぱり現代風に具を小さく切ってしまった。これも大ぶりなほうが古風でいいと思う。

 一杯呑む(呑み続ける)のにはやや寂しい。ということで、

○独活の真砂和え・・・酒でほぐした明太子に和え、黒ごまをまぶす。
○茶碗蒸し・・・かしわ・百合根・三ツ葉・柚子。酒の対手だからうんと薄味に。といっても、茶碗蒸しは飯のオカズにはならんだろうが。
○蛤・・・国産のものが安かった。剥き身にして、滴ったつゆと酒をからめ、昆布の上で蒸す。たっぷり柚子をしぼります。

 最後の二種は蒸しずしを作るついでと思いついた品。初午は呑める料理が多くてよろしいな。それにしてもやっぱり松本行史さんの胡桃材の弁当箱は本当にこうした料理によくうつる。次は桃の節句か。娘なぞいないけど、肴のためなら出費も手間もいとうところでなし。

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