久々に心揺さぶられる料理を食べた。
先付 はも、ずいき、梅ジュレ添え(蓮の葉に)
飯蒸 玉蜀黍、ズッキーニ
椀 あこう真蒸、冬瓜
造り あぶらめ、鯛
八寸 蓴菜、栗南瓜(クリームチーズ味噌漬射込)、きぬかつぎ、鴨塩焼、蒸し鮑、蛸、椎茸とずいき胡麻クリーム和え、白身魚のすり身でカステラ風
冷肴 生雲丹とろろ、青柚
炊き合せ はもの蓮蒸し、枝豆
飯、汁(八丁味噌)、香の物(柴漬け、胡瓜糠漬け、山芋味噌漬け)、「おかず」(なすびとピーマンの揚げ出し、甘鯛西京漬け)
菓子 葛饅頭、マンゴー甲州ワインジュレ添え、桃ジュース、紅茶のブラマンジェ
薄茶
「ごはんのおかずです」と出してくれた甘鯛の西京焼(だからほんの小さな一切れ)からして目を見張るようなできばえで、焦がさずしかも香ばしい焼き加減がじつに素晴らしい。あとは推して知るべし。ただもう結構でしたという他なかった。料理には生きるエネルギーを更新させるだけの力があるのだ。
あと、総じて器の趣味もよい。錫の猪口の持ち重りがいい、と褒めると帰り際にひょいと包んで持たせてくれた。
某グルメサイトや某タイヤ会社によって荒らされないことを希うのみ。